日本アクロ体操協会 [Japan Acrobatic Gymnastics Association]

アクロ体操について [Acro]

アクロ体操の歴史

アクロバットという言葉をスポーツとして最初に用いたのは1930年代のソビエトです。1974年には最初の世界選手権が開催されました。当初は「スポーツアクロバット」と呼ばれていましたが、現在の公式名称は「アクロバット体操」(Acrobatic Gymnastics)であり、その他「アクロ体操」(Acro-gymnastics)とも略称されます。

ウィキペディア(無料の百科事典)より抜粋

競技内容と種目

アクロ体操の競技は体操競技の床運動と同じ12m四方のマット上で、音楽のリズムに合わせてダンスやバレエ、倒立、宙返りなどの動きを織り交ぜた演技を2人、3人あるいは4人のグループで行うものです。

演技は柔軟性を強調したポーズや、力強さを表す倒立のバリエーションを中心に組み立てるバランス演技と、宙返り系を中心とした演技で構成するダイナミック演技、そしてこれらを統合したコンバイン演技があります。

一つの演技で使用する音は2分30秒で歌詞の入ってない曲(3種目中、1種目は可)とされます。それぞれの演技で特別要求があり、組の技、個人技に分かれ、特別要求不足や演技構成失敗、静止時間の不足、キャッチミスなどで減点されていきます。

アクロ体操は5つのカテゴリに分けて行われます。

タンブリング(マット上の回転運動)もかつては含まれていましたが、1999年の世界選手権にて廃止となりました。ただし、タンブリング競技を継続している団体も多くあります。

アクロ体操 カテゴリー

魅力と特徴

1. 年齢や体重・体型にとらわれない
年長者と年少者がペアになったり、グループを編成したりすることが出来ます。また、体型から見ても、下で支える人はがっちりした体型の持ち主で、上に立つ人はスリムで体重も軽い人が求められます。したがって、トレーニング過程で体型が変化したり、技術的に行き詰まっても、ポジションをかえたり、演技構成を変化させながら実施できます。
2. 男女が一緒になって行う種目がある
男女で醸し出す独特のハーモニーは観客を魅了し感動を与えます。特に女子のスポーツが低年齢化し、高度な技の競い合いになってきた現在、男女ペアで行う種目は女性の持つ美しさ、優雅さを十分引き出すことができ、楽しい雰囲気を作り出してくれます。
3. 相互の信頼と協力の上に成り立つ
下で支える人、上に立つ人、相互の絶対的な信頼と調和が無い限り、このスポーツは成立しません。人と人との調和美、そのハーモニーこそがアクロ体操の原点です。
4. 優雅でダイナミックな躍動美の魅力
バレエやダンスのように繊細で優雅な動きと、極限まで追求した柔軟性や、鋼のような力強さから、まさに人間業とも思えない技がコンビネーションされ、素晴らしい躍動美を作り出します。
5. 機械・器具を使用しない
アクロ体操の演技フロアは演技規則で規定されていますが、他には一切器具の使用はしません。以上のように、アクロ体操の基礎になっているものはマット運動であり、また組体操でもあるといえます。これにバレエやダンスの要素を加味することによって立体的な動きとダイナミックな技を生む、新しい分野とはいえ、体操愛好者にとっては取り組みやすい競技といえるでしょう。

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